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2013年1月13日 (日)

MEDAL OF HONORの話

MEDAL OF HONOR(メダルオブオナー)の歴史

MEDAL OF HONORの背景

MEDAL OF HONORは、アメリカ合衆国の議会において承認される最高位の勲章で、大統領から直接授与される、このことから最高勲章とか、名誉勲章と呼ばれることもある。

MEDAL OF HONORは、戦闘において自己の生命を危険に晒し、旺盛な使命感を持って兵士としての義務を遥かに超え敵を打ち破った者に授与される物と、平時において旺盛な使命感を持って兵士としての義務を遥かに超えた功績に対し授与される物であった。

1863年、それまで勇敢な兵士にのみ授与されていたMEDAL OF HONORは、将校を含め、戦争を勝利に導くために尽力した者にも授与できるように改正されたが、現在はアメリカ軍人の、戦闘における栄誉に対し授与されることになっている。

陸軍のMEDAL OF HONORは1861年リンカーン大統領が、海軍、海兵隊に授与されていた物と類似した物を陸軍にも授与することを承認し、1862年にメダルのデザインを変更してさらに1863年、陸軍最高位の勲章とすることを承認した。

1896年に非軍事組織に模倣されたため、リボンのデザインを変更し、さらに1904年にデザインを刷新した。
現在のMEDAL OF HONORは、1944年に、リボン部を吊り下げ式から首掛け式にデザインが変更されたものである。

メダルの部分は、純銀に金のメッキをした物で5芳星を成しこれを取り巻くように緑のエナメルで着色した柏の葉をかたどったリングが配されているが、星光はそのリングを貫くようになっている。
5芳星中央には、ミネルヴァ(ローマ神話の知恵と戦術の神、ギリシャ神話のアテナ)の肖像を配し、周囲には、ユナイテッドステーツオブアメリカと刻んである。
このデザインは、アメリカを取り巻く世界を表し、柏葉を貫く星光は敵を打ち破ることを表している。
メダル部の上には同じ材質の”VALOR”(勇敢)と刻んだバーがあり、この上でアメリカを象徴する鷲が飛び立つごとく翼を広げている。
メダル部の裏側は平坦になっていて、ここに受章者の名前を刻むようになっていて、バーの裏側には、「議会の名のもとに」と刻まれている。
受章者の首に掛けられるリボンは、青いシルクで、胸に来る部分には建国時の最初の州を現す13個の星が散りばめられている。
翼を広げた鷲の足下に月桂樹と矢があり、鷲が左を向いている物が現在授与されている物で、本来は戦時の功績で授与される物であり、平時の功績で授与される物は、鷲が右を向き、足下には月桂樹の葉だけの物であった。

1862年のデザイン
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1896年のデザイン
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1944年のデザイン
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MEDAL OF HONORの特典
① MEDAL OF HONORの受章者は階級にかかわらず敬礼を受ける権利と、毎月額$600の年金を受けられる。
受章者が戦死している場合、メダルと勲記及び年金は、遺族に与えられる。
② 下士官・兵が受賞した場合は、補助的な被服手当が支給される。
③ 公用、私用を問わず、空きがある場合に軍の航空機を利用できる。
④ 受章者及びその家族は特別な身分証明書を与えられ、軍施設内のPX等を利用できる。
⑤ 受章者の子供は、採用人数や推薦にかかわりなく陸軍士官学校の入学試験を受けられる。
⑥ 受章者の恩給は10%増額されるが、恩給の平均額の75%を超えない範囲に止められる。

MEDAL OF HONORのトリビア
MEDAL OF HONORは、「議会名誉勲章」と訳されることが多いが、前述したとおり、議会とは付けないのが正しいらしい、これはアメリカ軍のホームページに書いてある。
 近年国外に持ち出すことが禁じられたため、日本国内ではめったに見ることができない。
以前某ショップに行けばショーケースに並んでいたが、それも今は昔となってしまったが、最近はレプリカがオークションに出回るようになった。

MEDAL OF HONORの叙勲対象になった場合、まずDISTINGUISHED SERVICE CROSSが対象者に授与される、これはMEDAL OF HONORを申請する程の功績ならば、DISTINGUISHED SERVICE CROSSの受章基準は完全にクリアしているからで、MEDAL OF HONORの叙勲の審査で不可となっても功績は評価されるのである。

MEDAL OF HONORの叙勲の審査については、邦題「戦火の勇気」が参考になる。

MEDAL OF HONORは、ベトナム戦争の頃までは生存者にも授与されていたが、最近では戦死者にしか授与されていなかった、しかし2010年11月16日にオバマ大統領が2007年10月25日のアフガニスタン戦役で功績を挙げた特技兵 Salvatore A. Giuntaに直接授与した。

そして来る2013年2月11日に、退役2等軍曹Clinton Romeshaに2009年10月3日にアフガニスタン戦役で挙げた功績について授与することが発表された。
彼はイラクやアフガニスタンでの戦役で叙勲される4人目の生存者となる。

政治的駆け引きにも使われ、純粋に対象者の勇気や、功績を顕していない場合も稀にあるが、良いか悪いかは別にして非常に受章が困難な勲章であり、だからこそ最高勲章、名誉勲章と呼ばれるのだと再認識した次第である。

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